現場
認知症が進行すると外出から目的地にたどり着けないことがあります。
とくに寝静まった夜間の外出は、
日中と辺りの気配が違い、なおの事戻ることが出来なくなることもあります。
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急な介護者の急病からのショートは、ご本人にとっても混乱が有って当然であります。
しかし、何度も室内をラウンドする方に『何か心配な事有りますか』と伺うと、
ある利用者様は『家を留守にするわけにはいかない』という
短い言葉でしたが、しっかりした理由でした。
『そうです。そうですねー』と心から納得です。
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その理由をお聞きし、
受容し、
納得していただける短い言葉を、何度も何度も
支援する側がチームとなり、
日中もデイサービスで同じ言葉で繰り返しお伝えする事で
学習していただける場面となりました。
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お話は何度伝えても初めて聞くこととなりますが、
記憶は忘れても、
そのときの『そうか・・』という納得された余韻のような感情が残り、
ことばの受け入れが全く違ってきています。
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心配されているケアマネさんへの日々の報告、
遠方の家族様への報告と家族様への支援、
夜間のチームへの詳細な情報提供と、一人の人の支援から多くの人々との連携が始まっています。