「そんなのいらん!貸してみなさい!」と・・・
認知症になっても今まで暮らしてきた生き方、暮らし方は、
普段は忘れていても、その場面になると体で覚えた記憶が働き、
「釘抜きもないけど、イスが壊れてしまいましたと」スタッフが話すと、
「そんなのいらん貸してみなさい!」と、自信にみなぎる言葉と共に、
自ら能動的な働きを見せていただきました。
かなづちとペンチを魔法のように使い、あっという間に直してしましました。
「すごい!すごい!すごいですね!!」と、みんなが唖然とした表情で伝えると
照れくさそうにされていましたが久しぶりの場面の展開に達成感と満足感に包まれていた様子でした。
偶然の中で力を見せていただきましたが、これを知ったスタッフ達は次の場面での手ぐすねを引いて待っているようです。