認知症の人の体調変化の把握はバイタル測定だけでは不十分
認知症という病気が中期から後期になると、
自分では体の体調が悪くても自ら訴えられなかったり、
痛みがあっても、
おしっこがでず苦しくても、
それを上手く伝えることはできません。
バイタルを測定しても、高齢になると体温も上がらないなど、
数字からの変化を把握することが困難なこともあります。
センター方式のシートから探ると、
食欲がいつもより減少したり、
笑顔が少なく、いつになく興奮することが多かったり、
夜が熟睡できない、
排泄回数が少ないなど、
D3シートは上手く伝えられない認知症の人の変化を把握するときの根拠となるシートであります。
利用者の何気ない言葉等、シートへの記録は、
介護者の一手間となっても
それが認知症の人の言語化に結びつくことを知ると、
かえって近道であることを知り、
ありがたいと思わせていただきます。