「いいものと悪いものを見分ける目を養おう」論語より
子(し)曰(いわ)く、知者(ちしゃ)は惑(まど)わず、
仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず、勇者(ゆうしゃ)は懼(おそ)れず。
智者とは、学びの多い人で知識があり、
更に正邪善悪を持ち備え善悪の区別ができ、
心乱れることなく迷わずいつも適切な判断を下すことができる。
仁者とは、相手の痛みがわかり、
仏教で言う慈悲の心、キリスト教で言う愛の精神をもっており、
憂(うれ)いという、いつも目の前の出来事にクヨクヨすることなくいつも正々堂々していられる人であるという。
仁者は、自分のことに関して、いつも心の中を空っぽにし、
自分より人の幸せを願い心の中に迷いや憂いはなく、
勇者は、心が強くて物事に対して恐れず怖がらず立ち向かい、
人間としての力量が優れていて何事にも正々堂々として動じることはない人も勇者であるとも。
勇者の行動の中には必ず正義がなければならず、
正義がなければただの乱暴者となり子供のうちから
勇気を持って行動を起こすときには、
必ずその後ろには正義があるかどうかを自分の心に聞いてみることが大事であると。
「知、仁、勇」はつながっており、
自分の行動に最後まで責任をとれる人、
スッと不利になると立ち去る人もいるが、
世の中の人間の本質を見極めるためにも子供のうちから知者になることが大事であるとも。
子供が喜ぶ「論語」より