楽しい時間へと導く介護

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2階の認知症の進行した利用者様が1階へ降りてゆき、

スタッフが慌てて追いかけます。

 

 

 

  

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1階の利用者さんに迷惑をかけないようにと本人を移動しようと思う気持ちでいっぱいの様子です。

 

 

 

介護者の体が大きいので前方が見えず阻止されている気分になり大声で怒りが発せられます。

 

 

 

 

 

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介護は、介護者の身長・表情・態度・行動が全て相手の刺激となり反応となって返ります。

 

 

 

阻止せず、間隔を持ち後方から見守ります。

 

 

 

突き当たりの廊下のベランダで立ち止まりどこかへ行きたい雰囲気です。

 

 

なにやら独り言を話し始めました。

 

 

 

 

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様子が落ち着いたところで「タクシーでむかえにきましたよーぷっぷっぷー奥様どうぞ・・」と冗談交じりに、

 

 

車いすへ誘導です。

 

 

本人笑顔です。

 

 

魚は丸正デパートでお願いしまーす。

 

 

 

着物は、まるいデパートが良いですよーと、

 

 

 

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今は無い、北見の丸正デパートの話や、まるいデパートへの案内の口調で進行です。

 

 

「プップツプー、スピード出しますよ。お客さん気をつけてくださいネー」

 

 

まだまだ、笑顔が続き笑い声が聞こえます。

 

 

スタッフがすかさずエレベーターを呼び込みます。

 

 

「さあ、到着しました。2階でございまーす!」という、言葉に受けまくりです。

 

 

 

 

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一人の笑顔は、次から次へと2階中へ伝達し、

 

鉄人28号まで飛び出しました。

 

困難と思うか、楽しい場面と転じるか、

 

 

「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」の

 

場面となりました。

 

 

 感謝!

 

 

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中江藤樹