Sさん・・・
Sさんは、内蔵の病気が引き金となり認知症がすごいスピードで進行してます。
食べ物を飲み込むことも忘れてきました。
今、Sさんは話をしなければ一日中、自分から話そうとはしません。
一緒に歌を唄うと小さな声ですが、歌詞はどんどんでてきます。
歌を唄うことで舌の使い方を思い出します。
約一ヶ月近くの入院後のSさん、
悲しくなるほど認知症の進行が早いのです。
一日も早く病院から連れ出したかったのですが、
重症で死の淵からやっと帰ることができたSさんです。
今、Sさんは特別ではなく、区別をする時期がきました。
Sさんは、何か言いたそうにじーっと目を見て懸命に何かを探ろうとします。
互いに目を見ているうちに、涙が流れて来ます。
悲しくなります。
家族の気持ちは、もっともっと辛いのだと思います。
Sさんの過去から導きだした話しをどんどん今まで以上に届けようと思います。