吉田松陰から励まされる覚悟
人は生きていくうえで様々な覚悟を必要とするが、
心のありようで、
その覚悟も水の流れの如く流れていきやすく、
流れを阻止し、
最初の覚悟に流れを変えるには、更なる覚悟が必要となる。
吉田松陰の生き方や残された書物の中には多くの覚悟がにじみ出ている。
大人(たいじん)を以(も)って
余(よ)は初めより大人を以って志をたて、
己を正しうにして物を正しくせんとするなり。
若しかくの如くにして、功なくして徒死(とし)するとも、
吾れ敢(あ)えて悔いざるなり
安政三年五月二十日
注:徒死とは、むだ死にすること。
(訳)
私は最初から、心ある立派な人物ならんとの志を立て、
自分を正しくして、天下・国家を正しくしようと思っている。
もしも、このような生き方をして、それがうまくいかず、
無駄な死に方をしたとしても、私は決して後悔はしない。
吉田松陰一日一言