笑いの体操
ホームの、お年寄りの目覚めは早い。
その日の目覚めにより、
怒りで目覚める人、
笑顔で目覚める人、
考え深い表情で目覚める人、
認知症を患った高齢者の目覚めはさまざまである。
「おはようございます・・」という介護者の身体全身から表出された、
すがすがしい朝一番の言葉かけが心にすんなりとはいると、
重かった表情が霧が晴れたようにすっきりと笑顔になる。
10時過ぎの「動の時間」は、午後への仕切りなおしの時間となり、
大声での「あっはっはー」から、力強い能動的な言葉が飛び交う。
今日も98歳のKさんは仕切り直しが順調に仕上がり、
昼食の混ぜご飯を全量召し上がり、
今は島倉千代子の唄をしんみりと目を閉じて聞いている。
ストレスをうまく対応できない認知症の人には、ストレスを和らげる支援が必要であり、
一日にメリハリがつくと表情が豊かになることを教えていただけている。