ご家族からの1枚の便り
今月で退居されるご家族から1枚のはがきが届きました。
5年前、脳梗塞を患い認知症と身体の不自由を伴った父親から、
突然生活の歯車がくるってしまったご家族の混乱は当事、話を伺うだけでも痛さがひしと伝わりました。
キーパーソンの娘さんの父親に対する思いは、ありとあらゆる施設を藁にもすがる思いで探し回ることとなりました。
そのMさんとご縁があり入居に至ることとなり「辛い切ない今までの思いを捨てていただこう。このままでは一家離散になるのでは」と、
微力ながら応援させていただくこととなった日々・・・
昨年12月の3回目の脳梗塞は強いダメージとなってMさんに押し寄せ「戻ることができない」と医者から宣告され、
娘さんとの退居の話し合いの場面から走馬灯のように当事の思いが駆け巡りました。
同時に、娘さんもホームを後にした車の中で辛い日々が脳裏を駆け巡り「ここでゆっくりできるんだ」と、
何度も相談に来られていた日々が蘇り、
涙が後から、後から流れてきたと、
一枚のはがきに、たくさんのスタッフへの感謝が伝えられていました。
娘さんは、あるときにはスタッフのようにエーデルワイスの「北見塾」にまで参加され、
介護現場の勉強会まで足を運んでいただいた日々、
また、あるときは姉妹のように・・・
「命をつなぐ、心をつなぐ」
どちらも”はかり”では比べられない大事なものと、
スタッフは「感謝」がびっしりと詰まった一枚のたはがきを手に取り、
娘さんと同じく涙をいっぱいため、この仕事の尊さをより強固に知ることができました。
互いの人生が幸せになりますように・・・