北海道GH協会コーデネイター研修本日終了
いよいよ、協議会会長の肝いりで始めたーデネイター研修2回目が終了しようとしております。
著名な先生方に来ていただき、
たくさんの栄養をいただいてきましたが、
講義内容以外に毎回認知症の人、一人の人に焦点を合わせた、
認知症の人の為のケアマネジメント、センター方式の事例から、
課題を把握し次回の参加まで更に掘り下げるという作業を徹してきました。
全員は困難なことでも一人の人にチームでかかわっていくためには、
チームのあるべき姿も同時に掘り下げることができ管理者としての対応も必要となります。
そのような結果、入居時は要介護3ではありましたが意欲の低下から食事等も召し上がれなくなり、
認知症状と介助の多さから要介護5までの状態となっておりました。
管理者は今はできなくなった、その人の過去の力を探りました。
小さな町だからこそ家族も本人も忘れていた力を住民が知ることもあります。
天才といわれた、ほっけを利用して作る浜ならではの”いずし”つくりの名人であった方で,
「昔、たべたことがある。もう一度食べてみたい」という、
ボランテイアの方から気づかせていただきました。
ホーム自身の念願だった作業場建設から衛生面での徹底、
何よりも意欲の無くなったその方が次々と材料を管理者に伝えだし、
毎日、毎日作業場のほうを見て”こうじのあんばい”を心配し大丈夫かと、
不安げな様子にスタッフは混乱かと思ったそうですが、
言葉を拾っていくと、一番大事なこうじの発酵を気にかけている姿があったのです。
しっかりと元気な過去に結びついたその方は短期記憶も明瞭に働き出したのです。
その人の力を引き出す為にと考え出した管理者の思いは、いかなるハードルも押しのけ、
更には厳しい保健所の指導もクリアーとなり、更には保健所の人々からもエールを送られるほどの結果をいただきました。
コーデイネーターは、まずは自施設の利用者さんの生きる喜びに視点をあてることにより、
その成果からチーム力を牽引する大きな働きと変化し、
家族と本人の絆を確固たるものとし、
更には運営推進会議等で地域へ発信していくことが、
65歳以上10人に1人が認知症といわれる人々を理解し、
心地よい環境をつくり出す町づくりへと発展するのであります。
ご利用者の役割の取得から「死ななきゃいけないのか・・まだ死にたくない・・」と思わせる意欲へと発展することは、
言葉で表すには申し訳ないほどの”深い深い生きる喜び”を授けることができた、
コーデイネーター仮免さんの力でありました。
チームの人々への感謝、
ご家族への感謝、
近隣の行政の人への感謝、
地域のみなさんへの感謝、
思うように働かせていただいた経営者への感謝など、
一人ではできない多くの人の力へ感謝することができます。
更なる、お一人ずつへの光を当てていくことが指導者、
コーデイネーター取得者への課題であると実感させていただきました。
素敵な仲間にバンザーです!!
晴れて今日から北海道GH協議会のコーデイネーター免許皆伝となります。
幸せを運ぶコーデイネーターとして、経験からの報告(失敗・成功)を地元の人々へ還元してください。
生きた研修となり、更にはそこに新しい何かが生まれることでしょう。
会長、事務局共々、受講生から幸せな時間をいただきました。
ありがとう・・・