排泄拒否はその方のバックグラウンドを知り、心のこもった言葉から

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(写真は北見塾からです。)

これからの時期、汗や尿等からの皮膚トラブルが心配になりますが、なかなか利用者様はトイレにスムーズに行ってもらえない場合があります。

 

心を込めて優しく誘導しようとしても、頑固として拒否するばあいがあります。

 

そんな時は、その人の人生の暮らしぶりを知ることです。
その人にとっては、人に指示されてトイレなんか行きたくありません。
その言葉を聞いただけで怒りたくなるでしょう。子供扱いしないでと・・・

 

そのような利用者様がエーデルワイスにもいらっしゃいます。
みんなで考えました。
パートさんも職員も関わる人全員でどうしたらよいかと考えました。

 

だめで、もともとですから、やってみることが大事なのです。

 

「これから皮膚にお薬を塗ろうと思うのですが一緒に行っていただけますか」と・・
ジェスチャーで自分の、お尻にすり込むマネをしながら

すると、今までとは別人のように

「いいですよ!」と一緒にトイレに行っていただけました。
尿パットや排泄もうまく出来ました。

そして、その方から「ありがとう」と・・・

 

言葉を生かし、その人のプライドを傷つけないように思いやりの心で伝える事が大事でした。
戦後、女で一人で子供を育て貞操を守り抜いた過去から、排泄介助は耐えられないことだったのです。

 

過去を知らないで介護することは、”十把一絡げ”介護になります。

 

いただいた情報を大事に守りながら、その人に合わせた「オーダー介護」がその人らしい介護になりますね!

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