観世音
観世音・・
音を観ずる大いなる人間性・・
音は現在であり、今の音を観ずるというとは現在を知ること、
十分に認識して現在を生きることです。
慈悲の“慈”とは人間だけではなく、とりまくすべて、
鳥や魚にいたるまで、みんな友達であり、
“非”は友のうめき・痛みを自分のものとして受け取る心、
人の苦しみを自分の苦しみとして受け取る心。
大自然の喜びや悲しみを、自分のそれとして受け取るものが、
「もののあわれ」で「悲」であると。
裏切られても、裏切られるほど相手をいとおしまずにはおられない、
大きくて深い“愛”です。
七難、三毒、二求に出会うとき、
知恵と勇気と、そして、この慈悲をもって、
人間らしい道を生きていきなさいというのが観音さまの教えです。
今は故人となられ宗派を超えた
「南無の会」前会長 松原 泰道氏の著書より
人の命には限りがあるものであり、
生きている瞬間に自分以外のことにどれだけ徳を積むことができるのか、
お金が無くても、苦しさの中でも、
隣人に笑顔を届けることができたら、
そこには大きな慈悲の心が働き、
大きな徳を積むことになるのですね。