コラムが届きました。

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「行方不明から安全に戻れることを願う会」住民ボランテイア会長からのコラムであります。

▼国連では1981年を国際障害者年と議決し、向こう10年間を行動年として、全世界が一丸となって運動を展開しました。

 

 

 

 

 障害によって差別や区別を受けないようにと「完全参加と平等」がその中心テーマです。

 

 

 これに呼応したわが国でも、国・都道府県・市町村ごとに行動計画がたてられて、それぞれ実行されました。

 

 

 

 

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▼北見市社会福祉協議会では、その目玉事業として『北見市ふれあい広場』を行ないましたが意義ある事業として28年間継続されています。

 

 

 

 

 障害者団体が出店する店に、ボランティアが協力し、市民がお客様となってふれあい交流を深めるなど、障害者の「完全参加と平等」社会を構築することが目的です。

 

 

 

 

▼当時の出店団体の中に北見ろうあ福祉協会が主催する「百円ケーキの店」がありました。

 

 

 

 

 

 お客様からの注文票に記載されたケーキ品目を、包装して手渡しするだけの行為なのですが、手話が出来ない一般市民との交流は困難ながらも、新鮮な経験につながったそうです。

 

 

 

 

 

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▼このことを知った小学校3年の担任の先生が「みなさん手話を知っていますか」と問いかけました。

 

 

 すると、一人の男の子が背筋を伸ばし、目を輝かせて手をスッとさしあげました。

 

 

 はい「三十二」です。

 

 

 どうも「しゅわ」を「4×8」と勘違いしたようです。

 

 

 

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▼当時の障害者は、社会の一員として理解されにくく、どちらかと言うとひっそりと暮らすべき、と言うような風潮が誤解を生じさせたのでしょうか?

 

 

 

 

近年では知的・身体・精神への障害者支援策は、自立支援法によって一元化されています。

 

 

 

 その共通テーマには「社会参加と自立」があげられていて、障害程度ごとにきめ細かな対応策が講じられていることはご承知のとおりであります。

 

 

 

 

▼ここ迄の発展には、関係者はもとより、ボランティアの方々の深い理解と尽力があったことは申すまでもありません。

 

 

 

福祉活動専門員 川窪政俊