認知症の人の対応 

 

Aさんは、約6年ほど前に入居されました。

 

アルツハイマー型認知症と診断です。

 

症状は著しく幻聴に支配され行動が混乱していた場面が多くありましたが、

 

昨年ごろから幻聴は少なくなると同時に、

 

すっと伸びていた背も丸くなり、

 

体もこごめて歩くようになり、

 

一日のうちでも何度か年齢的な変動がでるようになりました。

 

 

 

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本日も、

 

何度も台所のカウンターに来られ、

 

何かを手伝いたいという行動が見えます。

 

手を洗い準備を整えますが、

 

すでに別のストーリーに入りました。

 

30代のスタッフの声かけに「おばちゃん」といいます。

 

おばちゃんという言葉から本人の年齢は20代のようです。

 

また、男性スタッフに「おじさん、これでいいの」と問いかけています。

 

その言葉を否定することなく「いいんですよ」と優しいまなざしを送ると、

 

穏やかな笑顔で人形を抱きしめ、

 

共に向かいの方と「可愛いね!可愛いね」と互いに認め合っています。

 

落ち着きを取り戻し、穏やかに昼食のオムレツを召し上がりました。

 

安心を提供するには、受容と

 

低めの短い言葉でわかりやすく伝えることが大事でした。

 

 

 

 

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