認知症ケア
認知症は病気であります。
誰もがなりうる病気であります。
認知症という病気は、
「意地悪をしているのか!」と、
思われるほど、
今、伝えたばまりなのに、
振り返ると、また、同じことを尋ねることが多くあります。
認知症の人の心の中に、
「変だな!何かがおきたのかな、大丈夫なのだろうか」と思う瞬間が訪れ、
何度も何度も尋ねることがありますが、
何度、聞いても不安だけが残り、
不安から、また尋ねてしまうことが現場でも見受けられる場合があります。
優しい目線で、
優しく体全身で受けとめ応じることから、
認知症の人が興味をもってくれる話題を提供すると、
不安を拭い去ることができる場合が多くあります。
★
認知症が進行した場合も、意味が通じない言葉を訴えてくることがありますが、
進行された方の、最後の言葉を優しく返してあげましょう。
「○○○なの?」・・・・・と、
ようやく、わかってくれる人がいたと、
「そう、そう、そうなの」と、
初めて見せる表情をいただけることがあり、
安心することができます。
また「大丈夫だよ」と、一言伝えていただけることや、
究極の面白い顔の提供・・
「○○さん、こっちむいて」と、
振り返ったと同時におかめのような顔を提供します。
★
緊張がほぐれ、
「自分は何を言っていたのだろう」と、
忘れることができる認知症を駆使すると、
新たな楽しい空気が認知症の人に訪れます。
笑いは互いに笑いを呼び起こし、
ストレスを発散させる働きとなり、
互いにそこに居る人々の
緊張した空気が一瞬で変わる場合があります。
プロは、さまざまな分析を元に丁寧に追跡しますが、
現場の中で、早急な空気の変化を呼び起こすには、
センターと共に必要なのは、やはり笑いでありました。
認知症の人は、見知らぬところを旅し、
どうして自分はここにいるのだろう!
両親はどこへ行ってしまったのだろうと、
若い自分に戻ることもあります。
旅先で出会った方が、あなたでよかったと思う対応が望まれます。