認知症 自立支援
リスクマネジメント 認知症と転倒
歩行に起因する既往歴が無くても、
認知症の進行や、
新たな内科的な病気の発症により臥床する時間が長かった後や、
生活の変化から歩行距離が極端に低下した場合、
運動機能の問題は少ない場合でも、
歩行する動作を忘れてしまうことで転倒に結びつく場合があります。
歩くという意識を思い出していただくためにも、
生活の中で楽しく歩くことを、
定期的に体に刺激として入れていただくことが大事であり、
危険だからと安易な車椅子の導入は、忘れるという認知症の病気の人には、
大きな事故の要因となる場合があります。
また、歩く能力があるのに手をつなぎ歩行することは、
一人で歩行するバランスを失うことになる場合もあり、
なぜ手をつなぐのか、
精神的な作用が目的であるのか、
目的をしっかりとらえることが大事であります。
危険から回避することを目的とした場合、
状態に応じた全介助、一部介助、危険なときだけの介入介助、見守りなど、
介助の方法が全く違ってくるもので、
その人をどのように介助したのか一定期間のシート記録から分析することも大事ですね。