やすらぎと希望を
マンダラ塗り絵
スイスの精神医学者ユングは、
「ここはどこなのだろう」「なぜ、ここにいるのだろう」など・・・・
認知症状で言う”見当識障害”の人等が、
病状が回復しようとするときにマンダラ的な図形が出現することが多いことに気づきました。
ユングは東洋の曼荼羅ことは全く知らなかったといいますが、
マンダラはサンスクリット語で、その語源は「マンダ」は心の中心、
「色」や形についても述べられています。
マンダラ塗り絵は充実感、達成感が手元に届き、
心地良さから、
熱中しすぎないこと、楽しく塗ることとあります。
リクエストのあったおやつのサツマイモを隣で食べている方がいても、
無心に集中する3名の姿がありました。
目の前にサツマイモを提供し、マンダラ塗り絵はやっと終了しました。
認知症ケアは、とても奥が深く、
探っていくと深い宇宙に到達するような気持ちが湧き上がります。
被災地の認知症の人々や、心を患っている人々へも、
優しい目線をおくっていただくと、
そこには生まれながらに互いが目指している共通のものが必ず現れてくるものです。
あきらめは悲嘆となり、生きる意欲を失わせ、
ほんの少しの希望は、
生きる原動力となり未来ある明日への意欲と発展します。
多くの災害から復興を再現してきた二宮尊徳の『心田開発』を思い起こすことができます。
人生を四季に分けたならば、人生の冬を迎えた人々にやすらぎを・・・
未来ある子供達には希望を・・・
http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/edelweiss.htm
参考文献 著スザンヌ・F・フィンチャー マンダラ塗り絵