企業の役割、入社と夢のあるエーデルワイス卒業へと

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 2年程前にエーデルワイスへ何度も働きたいと涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら来てくれた当時19才の女の子が前任先からもエールをいただき勤務することができました。しかし、そこには個人プレーのみの働きしかなく、我慢強いリーダー達からも苦情が届きました。

 

1対1でのエーデルワイス独自の手法から気づきを促し、エビデンスを基にした業務の流れを検証しました。

 

 彼女が業務において、困難だった所が浮き彫りになり課題を目標に変え指導する側も受ける側も1冊のノートを通し口に出せないことも含め全て書き出すように徹底して指導にはいりました。

 

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自信がまるでなかった彼女は、人前で泣くことも出来ずにいました。今までの人生のようにただただ、じっとこらえているばかりでした。
 しかし、3ヶ月ほどの後、声を上げておいおいと泣きました。

 

 リーダー達が「良かったです!あの子が声を上げて泣きじゃくっているんです。自分を出せました・・」と・・・

 

 みんなに育てられたOは介護福祉士の資格の勉強に入り、更に子供の頃からの夢だった工業デザイナーの道へも行こうとしています。

 

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 話を聞かされたときには、彼女に三つの課題を与えました。
一つは、両親にお金の心配をさせないこと。
二つは、希望へ向かうために浮き足立った介護にならないこと。

 

エーデルワイスから離れるには、まだまだ不足なところがあるため2番地へ移動し徹底した指導が入ること。
彼女は真剣な眼差しでわかりました。宜しくお願いします。と言ってくれました。

 

両親からの承諾もいただき「奨学金も借りることが出来そうです」と彼女から報告がありました。

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体操の時間、音楽の時間、笑いの時間、調理も上手になりました。
心で思った「ありがとうございました」「おはようございます」「お気をつけて」
電話の応対もぴかいちになり、何よりもお年寄りに冗談も言えるようになり穏やかな安定した介護が提供できるようになりました。

 

★★★

最後は、家族の皆様への挨拶を除く言葉かけが、いまひとつです。
この家族様への言葉かけの単位が取得されていません。
ホーム長と共に、指導方法を再度検討中です。

 

 

★★★

 

 家族様の声かけと共に資格を取るのも大事、永年の夢だった工業デザイナーになってみるのも大事、しかし、自分の人生のなかで何が一番大事なのかを見極める力を養いなさいと・・・
心の有り様についての指導も残っています。・・・卒業後も続くかも知れません・・・

 

★♪★

 もしかすると、彼女が介護で鍛えたセンスが高齢者の生活に繁栄する日が来るかも知れません。

そろそろ、彼女の入学時に提出する論文も見なければと・・・思っています。

エーデルワイスから自分の夢に向かい、介護を忘れることなく羽ばたく彼女に全社をあげて応援をさせていただこうと思います。

 

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