認知症重度の人でも断片的に思い出し心の糧となる思いでの旅から
入居者Sさんは、家族様と共に生まれ育った故郷へ行き父母の眠るお寺へ行かせていただきました。
認知症進行が重度となったSさんから思い出す言葉はみられませんでしたが、その表情・動作・瞬時に思い出す過去・思い出した記憶を振り向くと同時に忘れていると思われる表情など、新たな認知症の重度になった方の心の有り様をまざまざと見せていただきました。
断片的に思い出した記憶からの涙、その記憶がどのような記憶だったのか、忘れてしまってはいても何か、感じる心など・・・
家族様の協力を得てホーム長(看護師)等と同行に至ることができましたが、この体験は認知症重度の方の見方をまるで変えるものとなった貴重な体験となりました。
スケジュールは少々強行でしたが、娘・兄弟・馴染みの町・長年家族と仲良く暮らした自宅など、本人にとって”記憶の宝のツアー”となりました。
記憶の宝ツアーは、帰宅後も行動の変化もなく穏やかに過ごす事が出来ました。
お一人ずつ、この宝ツアーを家族様の協力を得て、1年間の特別プランとしてセンター方式Aー4基本情報(私の支援マップシート特別お宝プラン)として取り組みたいと思います。
Sさんは、お寺さんの「いつきてもよいのですよ」と優しい真心のこもったお言葉をいただき今後もスタッフと気軽に同行が出来そうです。
お寺さんでは、お不動様のお姿にお会いすることが出来ました。真言宗でした。・・・
優しく親切にしていただき本人に代わり心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。