コラムが一足早く届きました。

 

 

sak0053-024_s.jpg

 

 

 

 

会長からのコラムを一部抜粋してお届けいたします。

 

 

”捜索ボランティア”

 

 

 

▼その町の老人人口の1割と想定されている認知症者福祉のお話です。

 高齢化率25%の北見市では、  3,125人の認知症者が生活していると推測されています。

 この認知症者のうち、日常の生活動作は自立しているが、問題行動に対するサポートが必要なケースについて考えてみましょう。

 

 

 

 

 

kud0013-003_s.jpg

 

 

 

 

 

▼本年2月、北見市内で朝ヒョイと家を出た88歳の女性が、家に戻れなくなり夕方タクシーに保護されましたが、軽装だったために両手と顔に手術が必要な程の凍傷が残ったとのこと。

 

▼このような痛ましい事故が、市内全域でどのくらいおきているかは、よくわかっていません。

 

 でも、家族から警察に出される捜索願が年間60件程あり、加えて警察に届けずに家族や関係者のみで捜索保護しているケースを考慮すると相当件数が予想され看過できない状況です。

 

 

 

 

sak0053-024_s.jpg

 

 

 

 

 

▼そこで有志が集まって、家族と一緒の立場で捜索活動を行うボランティア団体『行方不明から安全に戻れる事を願う会』が、この4月8日に設立されました。

 

 

 家族から警察に捜索願が出されたときに、同会の説明もお願いしてあり、希望した家族に対して一緒に捜索活動を行います。

 

 

しかし北見市内が非常に広域に及ぶため、やむなく今年は南部地域包括支援センターエリアの家族のみが支援対象ですが、年次的に広げていく計画です。

 

 

 

 

 

 

kud0025-041_s.jpg

 

 

 

 

 

▼会員は、包括支援センター職員・ケアワーカー・ケアマネージャ・福祉施設職員のほか民間企業所属の職員など60名で構成していますが、全市をサポートするには程遠い体制とのこと。

 

 将来的には、地域の町内会・民生委員・スーパー・ガソリンスタンドなどを含めて地域全体へ広げたいと参加を呼びかけています。

 

 

 

sak0053-024_s.jpg

 

 

▼本別町では、町内100か所に子供110番ならぬ認知症者の連絡保護所がありますが、誰もが安心して老いられるような街づくりを到達目標にしています。

 

福祉活動専門員 川窪政俊