地震国 日本において 今尚 命 と 直面する日々から
サンデル教授の 考えを拝聴していると
何が正しい行いなのか?と
日々の暮らしの中の出来事もついつい考えてしまう
相手の思い
相反する対象となる人の思い
どちらも 深い意味があるのだが
その訴えが どちらも強すぎると 摩擦となり
摩擦からは 黒くて熱い大きな塊が生まれ
それは より大きく形を変え爆発し 互いが痛みを伴うものとなる
サンデル教授の 学びの展開は
多民族
多宗教のなかにおいて
否定せず 堂々と肯定と否定とデイベートすることにより
新たな視点が生まれてくる
互いに論じることが少ない日本において
会議の中でも 目的を忘れず
一定のルールにおいて全員が話す機会を得ることは
自分という内面を表出する働きとなり
考え抜かれ表出された意見は 緊張から解き放たれた生き物のように
堂々と参加者の心の中にノックをして 訪れる
人は 自らの意見を伝えることで
自分という存在が そこに原型を成し
天から息吹をいただいたように
力強い 個の 存在が現れる
昔の職人といわれる 人々は
基本を身につけるまでは 愚痴の一つも言わず
住み込みで 職人技を取得していき、
独立後には また親方と同じように技を伝えてきた
日本には 昔ながらの重厚で寡黙な
生き方が生きていたように思われる
その日本の形態も変わり 職人も少なくなる中
地震国 日本において 今も尚 命 と 直面する日々から
個人 組織 公の 真の変革の時期が来たのだろう
日本人は 地震から 多くの痛さと共に
多くの学びをいただき そこから発酵する瞬間 が訪れたようだ