盆の帰省は親の変化を早期に把握するチャンス。
子供も中年も高齢者も
しばらく住まいを留守にし自宅へ戻ると
辺りの環境がまるで変わっているように見受ける場合がある。
馴染みの店もいつしかなくなり、
買い物へ行くたびに家族のことを話していた店が丸ごとなくなっていることもある。
店じまいをし、どこかへ行ってしまわれたのかと一般的に思うが、
認知症という病気になると
自分は知らない町へ来てしまったと思い混乱することも・・・
しかし、家族は計算もできるし他はしっかりしている認知症ではないと思っても、
一方的な判断は早期の対応を見逃してしまう危険性がある。
認知症は、まるで全てができなくなった状態だけを認知症と思うと
後の介護の辛さが倍増する。
早期の受診
早期の診断で 認知症の進行を抑え
最後までその人らしく暮らせることもあることを知っておくと
互いの一日の喪失感が少なくなる。
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盆は久しぶりの親との対面をされる方が多くいるが
心配な方は、
ぜひとも早期診断を受け
認知症と診断されても
あわてず落ち着いて対応することが一番大事なポイントである。
記憶は忘れても感情は残るので丁寧な対応をお願いしたい。
心配な場面ではご両親が住まれている近くの地域包括支援センターを訪ねることをお勧めしたい。
休日でも携帯がつながり、後の約束等を調整できることもある。
また、子供の帰省から昔の物語に入り
畑に野菜をとりに行こうと
今は無い畑に向かって出かけていく等の危険性もある。
行方不明にならぬような配慮が必要である。