脳活性化とラジオの時間
ラジオの世界
早朝のすずめの声と
村下孝蔵の音楽と共に目が覚め朝だと自覚する。
昨夜9時20分までの意識はあったが
その後は深い眠りに誘ったようだ。
ラジオと聞くと反応のように父を思い出す。
父は睡眠導入剤のように大きなダイヤルの着いた
長方形のラジオを常に愛用し
兵隊で出かけた満州の歌やハングル語らしい強い語調の
言葉がラジオと共に同時に浮かんでくる。
父はどのような気持ちでそのラジオを聴いていたのだろうと
自分の年齢と父の年齢を重ねあわすと
いかようにも 浮かび上がるものがある。
戦争へ行った当事者はあまり多くは語らず
いや、語ることをあえて避けていたのかもしれないと
子供の頃にはわからなかった思いがよぎる。
ラジオは短時間のうちに
いろいろな世界へ誘導し そのつど脳が全開で働き出す。
曲名もメロディーも知らないのだけれど
旋律と時代の背景からの曲想が無性に懐かしい持代を導き出す。
深層心理の世界なのだろうかと考えているうちに
場面は変わり
女性アナウンサーが
短い文章につづられた便りを独特の口調で語り
描き出された感情と共に映像が動き出す。
何と心地良い時間なのだろう
深夜のラジオ放送に
年配者が多いと聞いたことがあるが
なるほどと・・納得すると共に
眠られない
寝られないと苦しんでいる多くの人々へも
ラジオの威力を伝えたいと思わず浮かんでくる。
健康な人でも 子供でも
寝なければいけないと思うと 緊張し
緊張から 交感神経が高まる為か ますます 目が覚めてくる。
しかし ラジオをクッションにすると
緊張を程よく吸収し
眠りへの時間へと 誘ってくれるが
過去の個々のラジオとの関係性も深く影響をするのだろう。
何年ぶりだろう
今の瞬間 ラジオから8月2日 青森からのラジオ体操が流れている。