行方不明になる認知症年長者からのメッセージ

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超高齢社会の縮図のように認知症、年長者が日本中で不明になっている。

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外出から自宅に帰ることができなくなる年長者が年々多くなっているが

このようなことは今初めて起こることではなく

昔からあったことであるが間接的に

多くの年長者がそこで暮らしていることを

捜索から改めて実感することとなる。

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まだまだ超高齢社会を肌で感じることが薄い自分等に

行方不明者から

「これが超高齢社会なんだよ」と捜索の回数を増すごとに教えられているようだ。

 

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親への尊厳、一人の生き様を身近に知る肉親としての

家族の悩みの深さも身にしみてくる。

広い北海道、寒さが厳しくなるこれからを想定すると

施設を検討することは理想だが

本来の認知症の人が希望するグループホームの建設は躊躇されている。

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しかしながら、これから坂道を転げ落ちる雪だるまのように

膨らむ認知症の人々を思うと

地域で共に暮らす方法を考えることが

時間がかかっても、ぐーんと近道になるようにさえ考えられる。

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まるで行方不明になる年長者から

「もっと、もっと考えなさい」とメッセージを送られているようだ。

年長者が自由に散歩し「家がわからんくなったんだ」と

道行く人に気楽にものが言えるようになり、

初めて超高齢社会の軌道に乗った捜し方ができるのだろう。