ヒグマや自然との共存

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JR北海道の車内誌は移動中の楽しみの一つである。
今月はヒグマの特集であった。
今年は山での食べ物が少ない為か、里へ降りてきて街中で見かけるニュースが多い。

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しかし、この食べ物が少なく・・と言う話題は毎年のようにさえ思われる。
アイス民族はヒグマをキムン・カムイ「良い神・山の神」と敬う一方で
人を襲うヒグマをウェン・カムイ「悪い神」と区別してきたという。

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自然界の掟は厳しく、人を襲うクマは神様から罰を受けたクマであり
捕殺するべしとされた。
しかし、今は人を襲わない良い神(キムン・カムイ)も悪い神(ウェンカムイ)も
両方、射殺をしてしまう・・・

また、驚くのは北海道のヒグマは道央・道北は東ヨーロッパ系であり
道南はチベット系
知床はアラスカ東部の系統だと言う。

壮大な地球上のクマが北海道移入から1万年以上は混ざり合っていないとも・・
文明の発達は自然界にいる動物には迷惑な話であり
せめて、あとから入ってきた我々はクマや鹿に「ここにいるよ」と鈴やクラクションで伝えることも礼儀であり、事故防止の為に鳴らすクラクションから急いで逃げる鹿の姿に申し訳ない思いがよぎる。

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しかしながらクマにも襲われない事が互いに一番であり、クマよけスプレーも観光地には販売してあったが、これからは生活の中で持参し歩くこともすぐ近いような気がしてくる。

JR  HOkkaido 10月号より