学びを使いこなす介護者の心
認知症介護は
肉体労働と知的労働のどちらも必要とする仕事である。
認知症の人の内的な世界を知り、
決められた対応で一様に接すると
認知症の人の痛んだ心は
介護者を木っ端微塵に打ち砕く。
認知症の人の病気の部位を知り
「そうか、そうか」病気なんだと学びからの知識に救われ
柔軟な心と
ぶれない心を鍛え
個人の人生史と、
縁があってから育んだその人からの積み重ねを臨機応変に
介護の按配を調整させていただく技術は
やはり、
自分と言う介護者の弱みを知った上での”自己覚知”から
成立することが多い。
「学び」に持て遊ばれるのではなく
「学び」を使いこなす介護者の力は
人としての基本である「心」に繋がっていくんだ。