Mさんの気分低下とグループホームの現状
グループホーム Mさん
朝から体調がすぐれません。
インフルエンザの予防接種を2日前に行いました。
少し鼻水が出ております。
深いため息と体全身の力が抜けたような状態です。
鬱的な症状であります。
目がいつもと違います。
鋭い眼差しで見つめ本物か偽者か確認をされているように
ジーつと見つめています。
食事も進みません。
いつもは大好きな乳酸飲料水も冷たいと拒否です。
感情がとても敏感であります。
「Mさん・・
辛いのかな・・
心配なことあるのかな」と訊ねると
深くうなずきます。
今日は朝から何も食べていないから
いつもMさんは
しっかり食べているけれど
今日だけお手伝いをさせてくださいと、伝え
甘いプリンを口に運ぶと、やっと一口であります。
ついつい、もう一口と運ぶと「いらないって!」と語気が強くなります。
途中で気分を変え故郷の話や
息子さんの話し等で
気分がゆっくり、ゆっくり変わり
水分もやっと500CC近く摂取でありますが、まだまだ足りません。
プリンにケーキを混ぜて他に2ヶ食べていただけました。滑らかな口当たりの物のみ受け付けるからです。
認知症は
気分の低下から食事拒否となり
食事や水分が取れないことから
みるみる体調悪化が著しく現れます。
グループホームのご利用者はいつも、
いつまでも炊事を共にできる方ばかりではありません。
怒られても、にらまれても、あきらめない介護から
人生の一日をやっとつないでいく場面へと変わります。
体全身で受け止める介護は、ご利用者と愛情の交流が深くなり、
「なんもわからんだ」と悲しそうな一言から
「だいじょうぶ忘れても大丈夫!私達がしっかり覚えているから』と伝えると。
「うん 。うん。」と二度も三度もうなずいていました。
口腔衛生もしっかり二人がかりで行い
ベッドで横になると、音楽の希望があり
ゆうやけ、こやけを聴きながら休むことができました。
明日は幸せな気分が訪れていますように・・・