白銀の世界

とうとう北見にも積雪ができそうだ。
昨夜から降り始めた雪は
辺り一面を白銀の世界へと導いている。

 

起き掛けにベッドから眺める
温床のビニールテントは、
夏場の緑の中では影を潜めていたが
白銀の世界においては
夢の世界の空間を醸し出し
野菜が入っていた黄色の小さなコンテナが妙に存在感をだしている。

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雪は非現実の世界へと導き
幼い懐かしい我が家に空間移動をしたように
子供の頃の遊び仲間や
亡き父や祖母が
元気に笑顔で
「あたれ、あたれ」とストーブの前で声をかけてくる。

 

雪は喧騒の世界から
子供の頃の遊びの世界で無心に生きていた頃に連れ立ってくれた。

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