2.
森を見れば木が見えず、
木を見れば森が見えないように
山を登る者は山が見えなくなる。
介護もその人の混乱(トラブル)のみに焦点をあて
手当てをしようと思っても、
その人が見えず、その人は体全身で拒否反応を示す。
その人の人生史を知る介護からは、
その人の過去史から○○このことを思い出され
辛くなっているのではと、その人全体から考え
受容させていただこうと援助目標が現場で整っていく。
人生史から得たポジティブな力を
BPSD(認知症行動・心理症状)前期からキャッチし支援させていただく。
BPSD中期も気づかず後期のキャッチでの気づきや、
ほったらかしの介護からは、
一生分の辛い思いや怒りが留めなく沸きだし本人同様、介護者も何倍も疲弊する。
BPSDの前期・中期・後期を判断する冷静な日頃からの
介護者の分析力も大事である。
時間だけに追われた介護からは考える介護は難しく、介護者はやり場のない
もやもや感から疲弊することが多い。
その人の人生を知りBPSD前期で個別で受容し共感させていただくことで
BOSDは小さく半減し、
その後のその人が好むポジティブな手当てで落ち着きを取り戻すことが多い。