青年の時期を満州で過ごし
「一緒に連れて行って」・・と
列車に乗り込むときの
人々の叫び声が今でも耳に聞こえるようだと、
悲しさと、やっと伝える喜びが入り混じった表情からの話は、
果てなく続き、
★
いつしか
家族や連れ合いや友人を失う年長者の心模様は、
急に寂しさが増したり、
泣きたくなるほど心ぼそくなるが、

人との出会いから
「周りの人の笑顔で今日もご飯が美味しく食べることができる」と、
喜びの笑みを浮かべる表情で
ひとりぼっちの寂しさを教えていただける。
いくら文明が発達しても年長者の心模様は、
「直」に聞かせていただくものが本物なのだとぐんぐん体に染み渡る。