興部町住民参加型高齢者生活支援等推進事業
昨日は、興部町において「住み慣れた地域で元気に暮らしていくために必要な地域
ネットワークとは〜認知症高齢者110番の家から」
を、お話させていただきました。
北星学園の杉岡 直人教授とは、何度かご一緒させていただいております。
杉岡教授の柔らかな話術と、
専門語をあえて使用しない分かりやすい言葉の内容は住民をひきつけるものでありました。
この懇談会の趣旨は
(1)保健・福祉関係者や職員がお互いの活動を知り、地域の社会資源を理解しましょう。
(2)いつまでも安心して暮らせる町づくりについて沢山語り合いましょう。
(3)高齢者を支えるための連携の必要性を共通理解し、一体となった連携づくりを考えましょう。
(4)高齢者支援について地域で取り組めることを考えましょう。
と自分等の住む地域について意識をもつことから始まりました。
「興部町は特養が無い町なのです」との会話から、
杉岡教授からは「今の先端を走っているのです。
それは誰もが最後まで住める地域を目指していることです」と、お話も拝聴させていただきました。
厚労省の「介護の希望」調査で自分が介護が必要になった場合、
一番多かったのは、
1)「家族に依存せずに生活できるような介護サービスがあれば自宅で介護を受けたい」
2)「自宅で家族の介護と外部の介護サービスを組み合わせて介護を受けたい」
3)有料老人ホームやケア付き高齢者住宅に住み替えて介護を受けたい
との結果でした。
3番の自ら選択し利用することも大事なことですが、
他の上位2点につきましては、
地域の住民同士の働きや理解が必要となるものです。
小さな町だからできるのではなく、
大きな町でも「地域」として考えると少し元気な人々からの一歩が始まりとなります。
「高齢者110番の家」は、
住民相互の助け合いのネットワークであります。
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あえて、介護を受けている家にも了解をいただきシールを貼付させていただいてるのは、
介護が必要になった場面での「ピアカウンセリング」と同じような働きとなるからです。
痛みが分かり、介護の内容を教えていただき地域包括支援センターへの連絡等、
敷居が高くなく相談しやすい対等な目線での会話ができるからです。
地域の寄り合い所(拠点)の300円のバイキング以外は、お金は一切かかりません。
最も大事なのは「地域を守る・地域住民の互いの幸せを守る・地域に生きる人を守り子孫等に繋いでいく」
日本ならではの、助け合いの精神をシステム化させたものであります。