インカに眠る天空都市

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南アメリカ、ペルーのアンデス山脈の山並みに守られているように高地に存在する天空都市マチュピチュ。

内乱の最中にスペイン人に襲撃され100年程で歴史から消え去り、その存在が発見されたのは20世紀始めだと言う。

 

 

 

 

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昨年、仕事で出かけた仙台でのインカ帝国展に始まり、

暮れから正月にかけ2度ほどテレビで紹介されしっかり拝見することができた。

 

 

 

 

 

遺跡の人気と共に随分と観光化したマチュピチュまでの町並みや

高級列車や世界中からの観光客に踊りを披露する地元の人々の姿が映し出されていた。

なぜ、人は文明の進化を求め同時に過去を求めていくのだろう。

生命の誕生と死への虞があるのだろうか。

 

 

 

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「インカのめざめ」と言う、じゃがいもは昨年北見でも植えつけしたが「日本の北の果てまで」と思うと考え深いものが過ぎる。

 

また、とうもろこしから作られた”ちぃちゃ”という酒は”一仕事”の目標を達成するごとに飲み交わしていたが、

自然への感謝も忘れず先にふるまっていた。

 

 

 

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驚くのは、その酒ができると家の軒に赤い印の布を下げご近所の皆さんへ知らせ振舞う場面であった。

まるで日本の酒造りを思わせる光景である。

 

 

 

 

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酒は統制を取るためにも敵と仲良くなるにも必要であり、本心のぶつかり合いができ人と人とを結びつけることだったのだろうか。

 

 

 

 

現代においても「アルコールが入っていたからね」・・とある程度のことなら許す場面もありるが、

「素面の人との飲み会はしらけてしまうこともあるのか」と、飲まない方が心地良い自分にとっては気づきとなる。

確かにアルコールが入ったその人との交流場面ではグーンと身近にその人を感じることができる。

 

 

 

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また、世界中の人々がインカへ訪れていることは、人類の足跡を求めながらも現代の人としての反省と残された生命への生き方を探る旅のようにも思われる。

 

 

 

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太陽神への崇拝は農業には無くてはならないものであり、

山並みに閉ざされた空間に太陽の光は生きていく為に必要なものでもある。

 

 

太陽が昇ることが当たり前である自分らにとって、インカの太陽への崇拝は太陽のありがたさを教えていただけるものでもある。

 

 

 

 

 

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インカの人々は古くから伝わる言い伝えを守り、その守りから外れたときに兄弟間で内乱が起こり国が滅ぼされた。

 

インカの教えは今でも語り告がれているというが、子孫は改めて教えの尊さに気づいたのだろう。

 

ほんの少しの油断が国や大事なものを滅ぼしていくことも教えている。

 

 

 

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せめて今以上の新しい文明が入らず、インカの子孫の人々の生き方が変わらぬように祈りたくなるのは、

やはり大事なものを無くしてきた日本人だから思うことなのだろうか・・・

 

 

 

 

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まだまだ眠っているという天空都市、

まずは知りたく、出きる事なら行きたいマチュピチュである。