医療への情報提供と現場の多方面から考えるBPSDの対応
認知症の中核症状から周辺症状の強度のあらわれは、
辺りの人々に強い影響を与え
自分等の介護方法を振り返る場面となるが、
全員が同じ症状としてあらわれるのではなく
似た症状であっても微妙に違うのは
この世に自分と言う人間が二人と存在しないことと同じことなのかと思われる。
つまり認知症対応はマニュアル通りにはいかず
例えば
抑制の効かないエネルギーの放出を
どのように尊厳を持ちなが対応していくのか、
現場は話し合うチャンスとなり
心が忙しくじっと座ることが困難なTさんの成功報告が
次のスタッフに「自分もやってみよう」と意欲の火をつける。
★★★現場より★★★
本日は、午後よりT様に焦点をあてた支援をさせていただきました。
まずは、下肢に若干のエデム(浮腫)があり、
オキシトシン(副交感神経を分泌させるホルモン)の
分泌を促進しリラックス効果が得られるタクティールケアを実施しました。
20分ほど穏やかな表情で多動な場面など見られませんでした。
(足のみの支援なので完全ではありません)
★
その後、再び多動な場面あり、
1番地に降りエルダーウォーク(歩行訓練機器、下がると止まる)を実施しました。
軽快な歩行で5分ほど実施しました。
しばらく、1番地ソファーにて休んで頂きましたが、
運動に集中したことと環境の変化も手伝ったのか
30分ほど穏やかに過ごされ多動な場面などみられませんでした。
今後も1番地と連携しながら対応しアセスメントしていきたいと思います。
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