人生の最終章に輝く日
今まで会話できなかったS子さんが、
「おはようございます」といつものように声をかけ訪室すると
「おはようございます」と
美しい優しい声を聞かせていただく驚く場面がおとずれました。
「えっ!どうして!聞き間違い」
嬉しくなったスタッフは再び挨拶をさせていただくとやっぱり
澄んだ声で「おはようございます」と
スタッフ等は驚きと嬉しさが入り混じる高揚する気持ちを抑えながら申し送りをしますが、
認知症の人の為のケアマネジメントセンター方式
D3・D4シート記録のデーターから分析すると痙攣発作後の、
安定した翌日から数日間の辺りが一番鮮明になることが判明しました。
S子さんも入居8年を迎え
家族が気づいた発症からは約10年を過ぎていると思われます。
認知症の進行が深くなると痙攣発作を引き起こし、
Drからも「その周期もだんだんと近くなってきますよ」とお話があります。
この鮮明な時間を、
過度な負担をかけずに
大事なご家族とのふれあいを進めさせていただこうと
スポットがあたった数日間に焦点を合わせます。
昨日は、宿泊・交通費のかからない北見の地にて
北海道認知症グループホーム協会役員等の協力により
認知症介護指導者が担当する
「認知症介護実践リーダー研修」が開始されました。
認知症の歴史を含む基礎を丁寧にわかりやすく講義をしていただいた
宮崎会長に引き続き
「理念」を担当させていただきました。
事業所の「理念」は特に困難時の方向を示す羅針盤となります。
スタッフ等は自社の理念を根拠に自分等が中心となって
ご家族様との連携に勤しみます。
残された人生の最終章の貴重な一日に
限定された輝く日がやってくることに見えないものに感謝であります。