大きな空に
朴の木が
ぐんぐん、ぐんぐん
背伸びをしながら緑いっぱい描いてる。
冷たい霙にも
文句をいわず
凍えそうになりながら
すずめが止まるよう
しっかり小枝を支えてる。
待っていた太陽に
「少し遅かったね」と小さな声で優しく微笑み
ぐんぐん
ぐんぐん
両手を広げ
自然の恵みに
大きな葉を更に大きく
すずめに負けじと羽ばたくように
朝の露をいただき
コバルトブルーの空と
楽しく会話し
いつものように
まっすぐ
まっすぐ
じりじりと焼きつける太陽に「これなんだよ!」と思わず叫び、
今日も
嬉しそうに
希望をもって
力強く空に向かい堂々と聳えたっている朴の木。