『因果応報』

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子供の頃には楽しかったお盆、

いろいろな人々が帰省し

手を取り合って懐かしむ場面も

いつしか、もの忘れがひどくなり

『あ!なつかしいー!どこかで出会った人だ』と思っても名前が出てこない。

 

 

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「申しわけない」と思い話を合わそうとすると、

ますます、

話が混乱してくる。

 

 

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その場から逃げるように

混乱したまま「子供に好きなトマトを食べさせよう」と外にでると、

ふと自分の頭の中にある記憶と景色が随分違う。

 

 

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「変だ!」と左側に足が向き

自宅に戻ろうとするのだが全く別な方向を歩いている。

 

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そんなとき、

自分から「母さん義男だ!元気だったか」と名乗ってもらうと、

「そうだ、そうだ義男だ!」と混乱せず楽しく懐かしく会話をすることができる。

 

 

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失敗をさせないプライドを保つ助け舟をだすことで

会話は大きな達成感となって

忘れていた満足感が高まり認知機能回復に一役買っていただけるだろう。

 

 

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良い原因から良い結果が生じ
悪い原因から悪い結果が生じる『因果応報』は仏教用語であるが

 

 

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親等を喜ばそうとする心の働きを持つことだけでも
久しぶりに出会う認知症の人への対応にも通じ
子孫の徳をつむ行為はご先祖への供養にも通じる。

 

毎日、介護している在宅の人々には“相手に伝わる”心からの感謝の言葉を届けよう。