現場報告:認知症専門通所7年穏やかに一人暮らしを継続中
最近は気温も下がり体の動きも鈍くなりがちですが
帰宅前、安全な歩行の維持や血行を良くするために軽めの棒体操や下肢運動をおこなっています。
Aさんは棒体操に最初は「なかなか腕が上がらないな!」と言われておりましたが
ゆっくりと棒を持ちながら
上下左右に身体を動かす体操をおこなっておりますと
「お~こんなに高く上がったぞ! ビックリだ!ハハハ」と力強く棒を高く上に上げておりました。
下肢運動では足踏み20回、足首を回す運動を行いました。
帰り間際には興奮が残らないようにしっかりクールダウンを行いました。
バスまでの歩く距離も皆様ふらつきなく歩き帰られております。
(認知症対応型デイサービス介護:妻鳥)
認知症高齢者Aさん年齢80代後半:役割(大家さん)
これまでも何度かご紹介をさせていただいておりますが
Aさんは、現役の大家さんで認知症を患い高齢者で独居であります。
7年前のAさんは、周りの人との葛藤が多く記憶は忘れても怒りの感情が残り怪訝な顔が多くありました。
表出された怒りの感情から周りからもマイナスのコミュニケーションを受けていたのですね。
現在は迎え時、ときには排泄失敗から
「すまんね、世話になるね」とスタッフへの労を優しく包み込み今は、笑顔・笑顔であります。
家賃をいただくときには、入っていたヘルパーさんの黙視支援をいただきます。
計算の力は衰えましたが毅然とした中にも愛想よく
コミュニケーション力は普通以上に残されています。
持病の痛み悪化時には心身状態を知る現場の人間が通院に同行し連携をさせていただきます。
その後は、数日のデイサービスでの安静と適度な活動で回復です。
病気からの受診は7年で数度しかありません。
住み慣れた家で最後まで暮らすためには、個別のできなくなった場面だけを支援させていただくと、
今まで通り自宅で自分らしく暮らすことができます。