顔
顔
朝の顔、
仕事の顔、
親の顔、
孫への顔、
そして誰にも束縛されない「自分だけの顔」を知らない間に使い分けている顔。
以前、人生の先輩から「顔は一つではない」と教えられ悩んだが、
年を増していくことは、
親からもらった顔に
自分の人生の足跡が年輪のように表れ、
やっと“一つの顔”を目指すことができるようだ。
しかし、見方を変えると、
世の中では「頑固」と言われる顔になっている自分に気づく。
「許されるもの、
許してはいけないものへの
己の基準が頑固と言うことばなんだ」と納得する自分がいるが、
しかし、そのように自分を肯定する自分がいるのも
「まだまだ未熟な自分なんだよ」と囁くもうひとりの自分がいる。
「人は最後の瞬間まで生ききる為の学びがあるのか」と思うと、
今日も一日、
与えられた「人生」という修行をさせていただこうと前に進む気持ちが湧いてくる。