「アルツハイマーです」と診断をされた夫の心の痛さを
妻は身を切られるような思いで受け止め、
誰よりも早い急激な病気の進行は、
夫以上に
妻の心も体もズタズタとなり
今、やっと夫の長期の入所で支えていただいているが、
周りが心配されるほど毎日、毎日、夫の元へと通う姿は
妻であり、
母親であり、
菩薩様のように、
無心の心で全身全霊を注いで夫を見守っている。
人生航路の悪路の中だからこそ
今世の夫婦としての、
晩節を共に歩み、
現代の自分等が忘れかけた何かを
夕映えに輝く菩薩様のように背後から教えていただいている。