弱者が求める地域つくり
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地域の人々との交流から市内の多くの情報を把握する事が出来る。
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高齢者が多くなっている現実は誰もが感じてはいるが、
回覧板の一つからも大きな負担を強いられている人々がいることを知る人はそうはいない。
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子供等のいる家庭においては
「隣の家に持っていきなさい。ちゃんと挨拶するんだよ」と
人とのかかわりを生活の中で身近に教育できる環境であったが、
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今や、この回覧板も地域の高齢化と共に、
お隣が運悪く大きな道路を挟んでしまうと、
足が不自由な高齢者等には大きな負担となり、
タクシーを頼んで回覧板を回すという暮らしにくさが発生し、
町内会で別にその家にだけプリントして持参されていると言うが、
生活に密着した内容から、
多くの暮らしにくさも表出されてきている。
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今までは、元気な人が中心だった考えから
誰もが暮らしやすい地域を考えるには、
高齢者の心身に合わせた地域づくりや町づくり、
また、驚くような認知症の人の数は、
食品や生活用品の名前と共に、
一目で内容が理解できる写真等の印刷物が配慮されていることや
ひいては生活用品の品物置き場の高さ等の工夫も大変ありがたく思われる。
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弱者になった人々の声は小さく届かず、
介護現場における人々からの高齢者の代弁が最も必要なように考えられる。