「雨ニモマケズ」

何度かご紹介をしているが、

平成７年に出版された「雨ニモマケズ」の文庫本を

数年前に偶然、古本屋で見つける事が出来た。

*

まるで、発掘したかのような気持ちの高まりと共に購入する事が出来たが、

何度も読み返しているうちに、

今は「購入された人は、どのような人だったのだろう」と、

内容の濃さと同時に、

「なぜ、手放すことになったのだろうと」と

いろいろな思いが読み込む前後に襲ってくる。

*

文中の自然と人とは同胞であるという言葉には深い説得力がある。

人は故郷の米や野菜で育ち故郷の水を飲んで育たさせていただいたのだ。

大きくは日本と言う故郷で育った食物や水である。

この1冊の文庫本には多くの生き方・考え方の手本が示されているように思えてくる。

*

*

氏は、

生きる事、生きていくことを真正面から逃げることなく追求し、

また、音楽や詩を楽しみ、

文中のおわりの言葉にもあるように、

人間としてこの世に生まれ見事に生き抜いて逝ったのだ、

氏の生き様から、困難なときこそ、

今、何をすべきなのかを考え、

力強く這い出すきっかけをも教えている。

*

今は、この本は販売されてはいない。

発行社は「保育社」とある。

・・・・・

初めに取得された人への感謝と

今、自分が手にすることができたことに感謝が募る。