書写
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書写
高齢者が好んで向かう書写では、
向かう心構から、背筋をのばし
心の整理をされ
一心になろうと
取り組んでおられる。
◇
今一度
仏教の言葉を凝視する。
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すると、まるで
乾いた体に水を欲していたかのように言葉がどんどん浸み込んでくる。
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一目散で歩くうちに
いろいろな物を身につけてしまっている。
◇
世の中のざわめきに動かされた心は
内なる不浄なものを見定める
動体視力も濁りはじめ
物体がないものからでも
存在するものからでも
苦しみが始まり
本当は
何もなかったものから苦しみが生じていることが理解でき
・
・・・・・・・
そうか、
そうか、
そうだったのかと、
一字一句の
修行の中から生まれた言葉が刻みこむように教えていただける。
◇
感じさせていただいた心中には
誰も入ることはできず
そこは
まるで山奥の里にいるように
空気が澄み
小鳥がさえずり
お日様が陽射しをとどけているような心地良い場が生まれてくる
・
見えないものに視点をあてると
自我の内なるものに呼びかけることができるのだ
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◇
もともと、
無から誕生したものは
無になることに気がつくと悩むことがないのだぞ
と
奥から教えを授けていただけるようだ。
◇
今日も、残りの人生の一日を有意義に過ごさせていただこう。