真実の言葉で伝える事

認知症という病気を伝える事も

戦争の事を伝えていただくことも、

理路整然と整えられた文章を述べるよりも、

何度も何度も繰り返し

生の映像や体験を聴かせていただく話には、

目を覆いたくなる映像からの衝撃や

文章からは伝わらない

そのときの感情がリアルに

聞き手の平然と装う扉をこじ開けてくる。

認知症という病気を伝える人びとも

そろそろ

基本を守りながらも

現実の体験を交えた話をする時期が訪れていることや、

昭和20年8月6日の広島・8月9日の長崎原爆と、

投下した側の悲しみと後悔をもちながらも、

いまだに

抱えている現実にも直視する事実も必要に思えてくる。