開放
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誕生し数ヶ月となった
縁があるその子は、
天は、歩む人生を知っていたかのごとく、
これまで見たこともない、
天下一品の笑顔という力を授けていただき、
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人肌から
温もりを頂戴し、
ある日は年輪を重ねた膝で、
感謝を届けるように無垢の笑顔を届け、
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(ね~んね~ん♪)
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また、
ある日は、
『どれ、おいでおいで』と
看護師の慣れた背中にヒョイと背負い込むと
心地良いのか数分で寝息をたて、
『がんばれ!がんばれ!忘れるな!
母さんを楽にするんだぞ』と、
菩薩様のように背から無言の言葉を届け、
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慈悲の心をいただいた母は
人生の荒波を乗り越えようと
介護という仕事に勤しみ
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やっぱり
いただいた心を何倍にもお返ししようとする
けな気な心が循環するように
老いた人らにとっても居心地の良い場となってくる。
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人の力は、
かぎりなく、
物事を大きく普遍的に考えていくと
子育ても
障がい者も
悲しいことから引きこもりになっている子等へも
心を開放する糸口となるようだ。