希望
種まく前の畑には希望がびっちり
ぎゅうぎゅうと
詰まっている。
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自分等の仕事も、
よーく!
じっくり
アセスメントすると、
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さっきまで大声で『帰るわ!』と叫んでいた人が
『ふむふむ・・』と
叫んでいた事が嘘のように会話が弾んでいる。
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みると、
話を聞いていただける人が、
ちょこんとそばにいて、
ときどき宇宙からの電波のように話が途切れ、
急に方向転換する話題にも
しっかり、
頷き、
認知症を患う人が
認知症の人をしっかり
誰よりも
優しい目線で対応していただいている。
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人対人へのアセスメントで見守っていたスタッフは、
互いの表情から、
頃良い時期を見計らい、
声にボリュームがある人を
小声でささやくように
非言語的コミュニケーションから、
顔がはちきれんばかりの笑顔と
手でご案内するようにジェスチャーを使い
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落ち着いて過ごせる
次への展開へゆっくり導き
また、
その人への目線が嵐のようになってはいないか?と、
人間無線やアンテナの感度を良くし、
その人の成功例の記録から
その人独自の日々の暮らしを整えようと、
スタッフ人間トラクターを、フルで操作し自らの心を耕している。
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田畑の現場も
認知症を患う現場も
休耕した田畑は、再開するのが容易ではないように、
希望を捨てずに
小さな成功が実りのように
統一したケアから
スタッフ間のコミュニケーションを活発に黙々と働き続けていると、
認知症を患う、その人の場は居心地が良く
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いつしか
混乱していた時期も遠くに過ぎ去り、
子らの為に生真面目に働き続け背負い込んだ大きな荷物を降ろし
やがては、
春の日差しが差し込む時期が訪れたように
母親の傍で居眠りをする幼子の様に
穏やかな時間が多くなるだろう。