相反する二つの作用が必要
生きること、
生かされること、
生きていくには、この二つの相反する作用が必要で、
あれほど
望んだ上げ膳据え膳の生活にも
*
しばらくすると
何もする事のない生活が無意味と思え、
同時に
余計な心配事をつくり出すきらいがある。
*
人は生きていく為には
のこされた機能が活躍できる
適度な働く場があると、
そこは安住の場となり、
・
夜の睡眠も
排泄もスムーズとなり
動く事、話す事、笑う事から空腹を覚え
食事の時間が待ち遠しく
・
意図することのない
満たされた精神状態から
無理のない笑顔が表出し、
庭の花にも『よく咲いてくれたね』と感謝がわき
緑の山並みにも『なんと美しいのだろう』と感性が磨きだされてくる。
*
日本の人々には、
贅沢のできない体が備わっているように思えてくる。