だれでもできる思いやり
庭の散歩も
花を見に出かけることも
祭りに行くことも
あたり前のように以前の暮らしの中では出来ていたが、
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*
誰かの手助けが必要になるとその望みは遠くなり、
一つの諦めが幾つも重なると
眼が閉じ
ことばも発せず
心は閉鎖したままとなるが、
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元気で優しく
何度もあきらめずに
耳元でささやく声に励まされ
・
がたごとと、
車輪から伝わる土の感触や、
肌で感じる空気の清涼感、
鳥のさえずりに
忘れていた外の躍動感に包まれると、
眼が開き
今、残された力を活かさなければと、
懐かしい記憶と共に活力が湧いてくる。