”特養の挑戦”
特養の挑戦報告から
先日、重度認知症の方の受け入れ相談がありました。
生活相談員として働く彼は、まだ勤務してまもなく「何とか介護者の負担軽減の為に働かせていただきたい」と遠方からわざわざ相談に来ていただけました。
彼の言葉からは、その重度の利用者様の受け入れを施設介護者の皆さんに理解していただく為には、どこから取り組んだらよいのか、
チーム力を養い、在宅のネットワークの人々と特養の介護者さん達と上手く調整を行う為には、どのように対応したらよいのかと休日に早起きをして相談に来ていただけました。
彼の真摯な態度から、すでに重度の利用者様を受け入れようと施設全体が目的を一つにしていること、
特養のトップが積極的に「何とかしなければ」と参加していること、
特養全体の前向きな姿勢に、こちらも次第に熱が入り一つずつ彼が納得する意味づけ(考え方は認知症の人のケアマネジメントセンター方式からの導き)を行うと彼は話を聞きながら、その場で図にまとめ上げました。
図はやわらかく、それでいてそれぞれが頑張ろうと思う出来映えとなりました。
図が完成した時点で彼の目は“やる気と勇気”でキラキラと輝き、受け入れ準備の心構えがしっかりと根底にあることに70%は大丈夫と感じさせていただきました。
一人の重度の利用者様から、特養全体が一つになり同じ目的で同じ意識で挑戦し、見事な地域ネットワークの始動と施設内連携で成功することが出来ました。
“一人の方の人生を支えさせていただきたい”という他者を思う心から、何ものにも変えがたい「挑戦からの喜び」という大きなご褒美を“天”から頂いたようです。
貴重な喜びを共にする事ができ感謝です。
ありがとうございました。