認知症 : Sさん、症状に合わせた現場の介護の対応に至るまで
グループホームへ入居中のご利用者様
食後血圧低下のある方の対応です。
自律神経系にダメージもあり、
排便コントロールも困難な状況です。
服薬からの過敏性もあり、
下剤も投与はされておりません。依頼もしておりません。
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排便については、3日目からあの手・この手でいきますが、
現場は、今日もダメだったと・・。
7日目でついに最終手段です。
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食事も食事後の血圧低下から
一度に召し上がる事の弊害(意識障害)が何度も繰り返され
救急車や脳神経外科医の先生にも随分とお世話になりました。
楽しみの食事も一回の食事の負担を少なくする為に、
何度もテーブルに向うのも苦痛ともなります。
かかりつけ医より栄養補助食品の指示が出ました。
現場の意見を聴いていただけるお医者様が多くなり
本当にありがたいです。
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(デイサービスセンター華連 一般
上常呂・豊地・相の内・とんでん・美山・
新生町・桂町方面に車が出ています。他の方もそうぞ!)
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この栄養補助食品の特徴は、いろいろありますが、
処方していただいた物は、
便が軟便になりやすい特徴があり、
三度の食事をストップし、
本人にも、納得していただけるよう説明し
水分と栄養補助食品で過ごしていただくと※前日の夕から翌日の昼食前の間に、
山ほどの排便がすんなりと、苦しまず、血圧低下もなく排泄することができました。
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ご利用者は、レビー小体型認知症の画像診断は受けておりませんが、
現場では、考える介護からその状態に合わせた対応で今のところ安定中です。
この方の場合の合言葉は、『食事量!便秘改善!』です。
たとえレビー小体型認知症と画像診断を受けても症状は様々です。
次第に嚥下も悪くなる事から口腔衛生は重要で肺炎防止になります。
口腔中の菌を取り除く事です。
STさんの助言もいただきましょう。
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午後からは、家族様とにこやかに
自室で持参していただいた好物を召し上がり過ごす事ができました。
(この後の食事は、持参した物を知り、食べた分差し引きましょう。
家族様にも事前に量は説明済み。家族様の持参(おやつ程度)が優先です。)
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栄養補助食品は必ずDrとの連携でご指示をいただきましょう。
※また、あたりまえですが必ずご本人に承諾をとり
一緒に改善に向う気持ちを大事にすることが必要です。
(あー自分のことを真剣に考えてくれいるんだなー)という豊かな感情は残ります。
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今日は、北見市社会福祉協議会で講義です。10時~12時です。