明るく元気に超高齢社会を乗りきろう!
シンフォニーでは、明るく一見、元気な高齢者がおり、
入居当時『100歳まで頑張ろう』と伝えると、
いやーそこまで生きれるかどうか?と
悩んでいたが、
昨年春頃から、
『施設長さん、100歳までと言ってくれたけど、
数えてみたらあと少ししかないわ!」と真顔で話してくださる。
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『あっ!そうか!100歳と言っていたけれど
限りがあることに苦痛を感じたのだ・・』と察し、
『 いえいえ、今は長生きする方は120歳まで生きれるようですよ。
○○さんも、あと10年延ばし105歳と考えましょうか』と
お伝えさせていただくと、
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笑顔になり『イヤー自分だけならよいけれどね。
子供等も一緒に年取るからねー』と、
日常の暮らしの中でいろいろ長寿の悩みをもちつつも、
いつまでも、ここに居たいとおっしゃる○○さんとのご縁に
心の中で手を合わさせていただく。
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母も高齢で95歳を今年迎えるが父が亡くなったときに側に居た猫のシロが
これも長寿で14年は生きている。
その猫が、何とも面倒見の良い猫で
地域の『猫のきたほっと』風を装い、
ご近所の捨て猫集団を自宅に招きいれ
無料で自分の餌を与えるという、
猫の世界の救世主のような存在だ。
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自分が行くと牙しか残っていない口元を大きく開け
「シャワー!!」と威嚇をする。
自分も負けないで「シャワー!!」とするが、
猫の威嚇には程遠いお笑い風となる。
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シロは、素早く姿を隠し来客が姿を消した頃、
再びどこからかやってくるらしい。
この猫とも母は互いに支え合い、
病気の長男夫婦を支え、また支え合っているのが母親である。
猫も大事な社会資源となっているのだ。
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母親の『10年前には自分は命は尽きる』との予測は見事にはずれ、
『長生きしすぎた』が口癖になり、
姉妹たちから『母さんがしっかりしてね』との言葉に、
少々逆切れ状態であるが、
『わからん!わからん!』との数年前の隠居の身から比べると
姉妹の掛け合いことばが届いたのか、随分としっかりしてきている。
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介護保険も申請し調査時には、
『いやーこの年でこんなに元気な人はみたことがない』との言葉に
優越感に浸り、
姉妹の気持ちとは裏腹ではあるが
ありがたいことだ。
ここで傾聴を駆使し、
母親のことばに「そうだよねー」と深くうなずき受容。
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それじゃ、こんな場面になるとどんな風に母さんは思うの・・?と
心のうちを聴かせていただくことに。
学びのありがたさを痛感する場面となり、
そろそろ、古猫にも通用する傾聴を考えよう。^^